ウィザードリィはウルティマと並んで、パーソナルコンピュータ初のロールプレイングゲームです。

ウルティマがオープンフィールドを冒険するのに対して、ウィザードリィは3次元ダンジョン内を探検します。

画期的なシステム

戦士 ウィザードリィは敵との戦闘場面に於いてターン制を導入しています。

プレイヤーと敵が交互に攻撃を行い、先にHP(ヒットポイント)が0になった方が負けです。 このターン制の攻撃制度は、日本の多くのPRGにも受け継がれており、大ヒットしてシリーズ化されているドラゴンクエストでも 同じ攻撃システムとなっています。

また、ウィザードリィは敵を倒すことにより、経験値が貯まり、プレイヤーが成長するという制度を取り入れています。 プレイヤーが成長することにより、それまで使えなかった魔法が使えるようになったり、より良い武器や防具を使えるようになります。 この経験値システムも、その後に発売されたほとんどのRPGに受け継がれています。

様々な機種に移植

ウィザードリィは、AppleUパソコン用として初めて発売されました。

その後、ウィザードリィのゲーム性の面白さから人気を呼び、様々なパソコンと家庭用ゲーム機に移植が行われました。 特にこのゲームを国内で一般化させるのに役立ったのは、ファミコンだと言えます。

ウィザードリィはPascalという言語を用いてプログラムが書かれていたのですが、ファミコンではこの言語は使えませんでした。 そのため、ウィザードリィをファミコンに移植するのは困難だと考えられていたのですが、移植作業を行ったプログラマーがこの問題をクリアして、ファミコンに移植することに成功しました。

ゲームの世界観

中世ファンタジーの世界が舞台です。

3次元立体でリアルに表現された迷宮内を冒険します。 迷宮は地下ダンジョンで地下1Fから10Fまであります。 順々に地下深くの階に降りていきます。

最終目的は、地下10階にいる大ボスであるワードナを退治して、ワードナの魔除けを手に入れることです。

プレイヤーは戦士や魔法使いなどの職種の異なる6人パーティで行動をします。 敵を倒すと、ランダムで宝箱が出ることがあります。 この宝箱の中には、武器やHP回復に使うポーションなどが入っています。

ただし、宝箱が出たからと言ってすぐに開けてはダメです。 宝箱には罠が仕掛けられていることがあるからです。 箱を開けた途端に矢が飛んで来たり、爆発したりして手痛いダメージを食らう事があります。 だから、罠が仕掛けられていないかを確認してから宝箱は開ける必要があります。

敵を倒すごとに経験値がアップし、経験値がある値以上になるとプレイヤーのレベルがアップします。 レベルアップすると最大HPの上昇、攻撃力の強化などその他の様々なメリットがあります。