トップへ戻る
 

2008年1月のTopic   眼瞼下垂治療が全身を救う!!

 新年明けましておめでとうございます。
 アメリカ発のサブプライム問題で世界恐慌が心配される年明けとなりましたが、今年は人類にとって大きな変化が起こりそうな重要な年ではないかと考えています。

 眼科の分野においては、人間の健康にとって新たな発見とも言うべき「眼瞼下垂」に注目しております。
 昨年は当院で200眼以上の眼瞼下垂手術をさせていただきましたが、今年は倍増しそうな勢いです。

 これまで多くの眼科医は「眼球」には注意を注いできましたが、「眼瞼=まぶた」に関しては一部の眼科医を除いてそれほど重要視しておりませんでした。
 私も恥ずかしながら「まぶた」の重要性を再認識したのはこの数年です。
 これまでオルソケラトロジーやCKなど、近視や老眼の見え方そのものの質には力を注いでおりましたが、人間にとって「まぶた」の役割の意味を深く考えていませんでした。

 体内の癌の発見については多くの医師や研究者が多大な力を注いで、治療・診断学を発展させてきました。身体の外から見えない部分であるゆえに、かえって脚光を浴びていた部分もあるかと思います。
 しかし、灯台下暗しで誰でも肉眼ではっきりと確認できる「まぶた」については、かえってその重要性が見過ごされていたのではないかと考えます。

 「眼瞼」の重要性とその役割について、この分野で著名な栗橋克昭医師(栗橋眼科 院長)が近著「眼瞼学 眼瞼下垂症手術」で詳しく述べておられます。
 本書の巻頭で、やはり眼瞼分野でご活躍の札幌医科大学名誉教授、中川喬医師が以下のようにコメントされております。

 眼瞼下垂症は形態的な疾患であるという従来からの概念を打破し,眼科医にインパクトを与える本書が刊行されるのは喜ばしいかぎりである。(中略)
 信州大学形成外科教授の松尾清先生が開瞼のメカニズムについて,革新的な研究を発表されている。松尾教授によると,眼瞼下垂の手術の目的は形態の矯正よりは全身機能の改善にあり,手術により主に自律神経障害の改善が期待できると述べられている。栗橋先生は眼瞼下垂が顕性となる前の代償期の症例の手術効果につき検討し,松尾理論を支持する結果を得ている。(中略)
 本書は個々の症例のエビデンス集でもある。私どもも,うつ病が眼瞼下垂症手術後に軽快し,治療薬が不用になった症例や,自律神経症状が軽快した症例を経験している。個々の患者さんの病態を把握し,生の声を分析することが臨床のエビデンスになり,臨床医学の出発点となる。

 臨床経験から、私は「まぶたが下がってくること(眼瞼下垂)」が人間の老化に大きく関与しているのではないか感じておりました。松尾医師や栗橋医師の考えは、私のこれまでの感覚と一致し、まさに「まぶた」が「アンチエイジング(抗加齢医学)」にとって最も重要な身体の臓器の一つであると考えられます。

次回は、「まぶた」の全身への影響について述べたいと思います。

 

おぐり眼科おぐり眼科トップへ