トップへ戻る
 

ゆがんで見える、一番見たい部分が黒くなる病気

  2007年 9月のTopic  加齢黄斑変性症(AMD age related macular degeneration )

中高年に急増中

 50才を過ぎたころから始まり、60〜70才代が最も多い病気です。
 病気もしたことがなく、視力も良かったのに突然・・・という人が多いようです。
 アメリカでは、失明原因の第一位、日本ではそれほど多い病気ではなかったのが、高齢化に伴い増えてきました。
  不思議に、男性が女性の約2〜3倍という特徴があります。

加齢黄斑変性症とは

 視力に最も影響する、「黄斑」に異常な老化現象が起こり、黄斑が変化して視力が低下する病気です。

新生血管によるものか否かでタイプ分け

 加齢黄斑変性症にはふたつのタイプがあり、視力の経過や治療手段が異なります。
滲出型(しんしゅつ)
 健康な状態では存在しない新しい異常血管(脈絡膜新生血管)が発生して出血し、網膜の組織を傷め、黄斑機能を障害します。
  これは正常な血管ではないので血管壁は大変もろく、破れて出血をおこしてしまいます。
 進行が早く、新生血管の成長とそこからの出血や滲出物により、視力低下や変視症(ものがゆがんで見える)、中央の視野が欠ける、などの症状が悪化していきます。
  新生血管はある時期がくれば活動を停止しますが、そのときはすでに黄斑の網膜組織は破壊されていて、永続的に高度の視力障害(矯正視力で0.1以下)が残ってしまいます。

萎縮型(いしゅく)
 黄斑の組織が加齢とともに萎縮してくるタイプです。
  加齢黄斑変性症の約9割を占めるとされています。
  詳しい原因はよくわかっていないのが現状です。
  症状の進行はゆっくりで、萎縮部分が拡大し、中心窩にかからない限り、高度の視力障害には至りません。

加齢黄斑変性症の治療と進め方

 萎縮型のタイプは、確実に有効な治療法がないということもあり、これといった治療は行われていません。
  現在では、ボシュロム社の、ビタミン、ミネラル、ルテインを配合したサプリメント、オキュバイトが発売されています。
 ただし、滲出型へ変化することもあるため、定期的な眼底検査による経過観察は欠かせません。
 滲出型の治療について
 まず新生血管を見つけるため、腕の静脈に蛍光色素を注射してから眼底を調べます。
  蛍光色素によって血管だけが浮き彫りになるため、血管の弱い部分やつまったところの新生血管がわかります。
 病変部にレーザーを照射し、視力低下の抑制、回復をさせます。
 最近では、この治療に新しい方法が導入され、治療成績も向上してきております。
  ご興味をお持ちの方は医師にお尋ね下さい。

視力を維持するカギは早期発見

  加齢黄斑変性症から視力を守るカギは、早期発見です。
  早期であればあるほど新生血管は小さく、治療の際のマイナス面も影響も少なくなり、視力の維持、改善の可能性が高くなります。
  ゆがんで見える、見たいものが見えづらい、見ているものの中心が見えにくい、等あればすぐ眼科で検査をしましょう。

おぐり眼科おぐり眼科トップへ