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  2007年 3月のTopic  【視力と屈折度数の関連】
●視力と屈折度数の関連

今月は患者さんからのご質問を紹介します。
私自身も眼科医になる前に思った疑問ですので、皆様の参考になれば幸いです

「HPを拝見してメールさせて頂きました。」
視力に関してお聞きしたいのですが、
現在裸眼視力が右0 .7で左0.8。矯正時の屈折度が右-3.5Dで左が-3.0Dなのですが、この裸眼視力と屈折度との関係はありえる範囲内でしょうか?
友人が私と同じ屈折度なのに、視力は私より低い(0.2程度)ので気になりメールをさせて頂きました。
また、もし私の様な状態がおかしいのなら、
-3.5Dぐらいであれば普通は裸眼視力はどれぐらいなのでしょうか?)

お問い合わせありがとうございます

結論を言いますと、「視力」というのは各自の「自覚」によるものであり、近視や遠視の強さを表す「屈折度数」との相関はありません。
「自覚」というのは患者さんの感覚に左右されるものですので、屈折異常(近視や遠視)の強さの判断に、眼科医は患者さんの視力の数値は参考程度にしかあてにしません。
ですからー3.0ジオプター(D)くらいの近視の方ですと、裸眼視力は0.1程度の場合が多いとは思いますが、0.7の場合があっても異常なことではありません。
しかし、その屈折度数ですと、目の前の約30cm 程度以内でしかピントが合いません。
ですから50cm 離れると見える物がピンボケしますので、視力表の0.7が見えたからといって、安定して物がはっきりと見えてはいないはずです。視力測定
視力表での視力検査は訓練すると数段階は簡単に”見える”ようになります。
いわゆる視力回復訓練センターでは、確かに視力表を見ることは上手くなるようですが、近視の強さである屈折度数が改善した患者さんは私の経験では一人もいません。
しかし、乱視があると、裸眼視力が比較的良く出る場合もあります。
乱視の強さや状態は眼科での視力検査で診断できます。

 

「視力」の数値の良し悪しが、「眼が良い、悪い」に即つなげて考えられる風潮が日本にあるため、「視力」が近視や遠視の強さを示すものではないということを、一般に理解してもらう必要があると私は考えています。
しかし、視力検査は誰でも手軽にできる検査で、運転免許などの資格試験にも採用されて、なじみの深い検査でもあります。
眼科医の間でも「視力」に変わる客観性の高い視機能評価法がいろいろと議論されながらも、それに変わる適切な評価法が確立されていないのが現状ですので、これからも多くの方がご質問のよイメージうな疑問をお持ちになるだろうと思われます。

少々、説明がわかりにくいかとは思いますので、疑問をもたれるようでしたら遠慮なくお問い合わせ下さい。


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