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  2007年 2月のTopic  【飛蚊症(ひぶんしょう)】
●『飛蚊症(ひぶんしょう)』ってご存知ですか?

「あなたも、一度は経験しているかも・・・」

明るい所や青空などを見たとき、目の前に虫や糸くずなどが飛んでいるように見えることがあります。
視線を動かしてもなお一緒に移動してくるように感じられ、まばたきをしても目をこすっても消えませんが、暗い所では気にならなくなります。このような症状を医学的に『飛蚊症』と呼んでいます。

●目の前を飛ぶ『浮遊物』の形のいろいろ
飛蚊症

眼球の中の大部分は、硝子体と呼ばれるゼリー状の透明な物質がつまっています。
角膜と水晶体を通して外から入ってきた光は、この硝子体を通過して網膜まで達します。
ところが硝子体に何らかの原因で“濁り”が生じると、明るいところを見たときにその濁りの影が網膜に映り、眼球の動きとともに揺れ動き、あたかも虫や糸くずなどの『浮遊物』が飛んでいるように見え、飛蚊症として自覚されます。
この“濁り”には、生理的な原因によるものと病的な原因によるものがあります。

高齢者の飛蚊症は、ほとんど老化現象!近視の人にも同様の現象!

歳をとると硝子体はゼリー状から液状に変化し、次第に収縮して網膜から剥がれます(硝子体剥離)。
このような変化が飛蚊症の症状をもたらしますが、髪が白髪になるのと同じようなもので、生理的な現象です。また、若い人でも強度の近視の場合には、この硝子体剥離が早期に起こりやすく、しばしば飛蚊症の訴えがあります。
硝子体剥離自体は病気ではありませんが、ときに網膜裂孔や網膜剥離という病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。
定期的に検診を受けるか、『浮遊物』が急に多く見えるようになったら、早急に受診してください。

飛蚊症自体の特別な予防法はないのですが、成長期に近視が進行すると前述したように飛蚊症が若くから起こりやすく、失明につながる網膜剥離に発展しやすいことが知られております。
ですから近視の進行をできるだけ抑えることが、こうした合併症予防につながると考えられ、成長期の近視進行を抑制すると言われるオルソケラトロジーと言う近視治療の有用性が報告されつつあります。

飛蚊症の症状の急な変化は、目の病気を知らせるサインです!


飛蚊症を初期症状とする病気は網膜裂孔(もうまくれっこう)・網膜剥離、糖尿病や高血圧、外傷などによる眼の中の出血(硝子体出血)、眼の中のぶどう膜と呼ばれる部分の炎症(ぶどう膜炎)などがありますが、いずれも早期治療が重要です。
例えば、網膜裂孔の治療はレーザー光線で裂孔の周囲を焼き固め(光凝固法)、剥離を防止します。これは通院治療で行えますが、網膜剥離を起こすと入院・手術が必要となり、後遺症を残すこともあります。
見える『浮遊物』の数が増えたり形が変わったり、視力が落ちるようでしたら直ちに眼科医に相談してください。

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