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  2006年 12月のTopic  【老眼手術、伝導式角膜形成術(CK)について】
●今回は、老眼手術についての患者さんからのご質問をご紹介します。

私は最近、急に眼の具合が悪くなって業務上も困っています。
ストレスも今まで経験がないくらい、かなりのものがあります。

「伝導式角膜形成術(CK)」にとても強い関心があります。
今までいろいろ調べても「老眼治療は皆無」という内容ばかり。

「CK」が安全性が高く、確実に改善されるのであれば、ぜひ前向きに検討したいと考えています。

つきましては不安・不明な点も多々あり、以下の質問・疑問点につきまして、
ご回答いただけましたら幸いです。

【現在の状況】
・50歳、男性
・病歴一切なし、至って健康体
・視力は、つい2年前まで両眼1.2で、眼のことで悩んだことナシ。
・2年前から急激に近い文字、小さい文字が見づらくなる。
・当面は読めない度に拡大鏡を使用していた(眼鏡嫌いなので)。
・半年前から仕方なく安い眼鏡(1.5の3000円)を時々着用。
・ただメガネは、今後一生使用したくないと考えている。
・ここのところ眼精疲労が激しく、使用したことがない目薬を常時使用。
・原因は年齢面に加えて、毎日のVDT(PC)作業が長いことと思われる。

【質問・疑問】
(1) 手術は、まず片眼ということを聞きましたが、その通りでしょうか?
両眼一緒にということはないのでしょうか?
まず片眼というのは、何か意味があるのでしょうか?
(2) 費用はどの程度要しますでしょうか?
保証制度(調子悪い時の再手術など)はありますでしょうか?
(3) 検査及び手術日は、毎週何曜日のどのような時間帯になりますでしょうか?
また、実際の手術時間はどの程度でしょうか?手術時の痛みなどはありませんでしょうか?
(4) 手術日の車運転は支障ありますでしょうか?また手術後の車運転は支障ありますでしょうか?
(手術日は控えることは可能ですが、日常頻繁に車運転しています。)
(5) アルコールが大好きなのですが(毎晩飲んでいます)、
手術日当日及び手術後の制限はありますでしょうか?
また手術後の運動は問題ないでしょうか?
(6) 症状が治る(改善する)確率は、正直どの程度でしょうか? 不快感が一定期間続く、ということのようですが、どのような不快感が、どの程度続くものでしょうか?
(7) 手術後、どの程度で調子よく(よく見えるように)なりますでしょうか?
また完調になるまでは眼鏡着用ということを聞いたのですが、その通りでしょうか?
(8) 手術後、パソコン作業は問題ないでしょうか? 
ネットショップを運営していますので、毎日パソコン作業を欠かすわけにはいきません。
(9) 将来的に、白内障手術やCK再手術などを受けるときに何らかの支障はあるのでしょうか?

<回答>

老眼治療についてお問い合わせありがとうございます。
早速ですが、以下、ご質問の回答をさせていただきます。

まず、大前提としておっしゃる症状が老眼だけに起因するものかどうか確認が必要となります。
もし近くの眼科を受診が可能でしたら、専門医による診断を確認いただけますか?
おっしゃる症状が、老眼ではなくドライアイ等の他の症状である場合も少なくありません。

(1)

遠視がない方の場合は片眼だけで十分満足が得られますので、両眼する必要はありません。
術後にぼやけた見え方をすることもありますので、むしろ片眼だけのほうが患者さんの
満足度は高くなるようです。
しかし、遠視が強い場合はこの限りではありませんので、やはり術前検査が重要です。

(2)

費用は手術料および術後2ヶ月後までの薬剤代・検査代・診察料を含んで一眼につき
合計 168,000円(消費税込)とさせていただいております。
保証制度は特にありませんが、医学的に追加処置が必要と判断された場合、
術後2ヶ月以内は対応させていただきます。
この点についてはCK術後の感覚に個人差が大きいため、あくまで医学的な判断に基づきます。
また老眼は進行していくものであり、貴方のご年齢ですと将来的な手術追加が
必要となる可能性は高いと考えられ、この場合は追加治療費用が必要となります。

(3)

検査及び手術日は特に決まっておりません。
基本的に患者さんのご都合をうかがって、当方の予約枠が空いていれば予約をお取りできます。
しかし、翌日の診察が必要なため、当方の休診日の前日と、
私が外来診療をしない日の前日は手術予約をお取りできません。
手術時間は一眼5〜10分程度で、通常は余程神経質な方でない限り痛みは感じません。

(4)

手術日の車運転は術眼を眼帯するためお勧めしません。
翌日以降は物理的には運転できると思いますが、術後の自覚的感覚に個人差が大きく、
ケースバイケースです。
できれば一週間くらいは運転を控えるほうが無難かと思います。

(5)

アルコールや運動は常識的範囲では大丈夫と思いますが、どの程度が”常識的”か個人個人の
範疇が幅広いため、一般的には控えていただくようにお話しております。

(6)

症状が治る(改善する)かどうかは、原因が老眼だけかどうかに関係すると思います。
老眼による近見視力低下は、アメリカの統計上、約90%で電話帳の字が裸眼で
見えるという結果が出ております。

(7)

手術後、近くを見ることだけを言えば術直後からでも見えます。
手術後の会計時にほとんどの方は財布が良く見えて、近くが見えることを実感されています。
”完調”というのも感覚的個人差が大きいですが、視力変動が一ヶ月以内くらいは続く可能性があります。
どのような眼鏡を意味されるのか不明ですが、もちろんCKをしても近くは老眼鏡をかけたほうが見やすい可能性はあります。
特に、針の穴に糸を通すような作業は「老眼鏡」が必要だと考えていただくべきです。

(8)

手術後、パソコン作業はして構いませんが、視力変動が数週間生じることが眼精疲労につながる可能性はあります。

(9)

将来的に、白内障手術やCK再手術にはなんら影響はないというのが、現在のところのこの分野の欧米のエキスパートの見解です。

基本的には手術ですのでまったくリスクがないとは言えません。
現状では老眼を、10台の若者のように、若返らせる治療は存在しません。
しかし、例えば新聞を裸眼で読むことを目的とするのであれば90%程度の患者さんでは満足が得られる治療だとお考えください。
おっしゃる様々な症状については、何が原因かを診断つけることがまず重要であることを重ねてお伝えしたいと思います。

この患者さんは片眼のみ手術を受けていただいて、術後手元が問題なく見えるようになりパソコン作業が楽に出来るようになったとのことです。
自動車の運転ももちろん裸眼で問題なく可能であるとのことで、ご本人様にはとても満足いただいております。

なにぶん新しい治療ですので、このほかにも疑問点等ございましたら遠慮なくお問い合わせください。

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